成果が出せない人はどうしても長時間労働になるのは仕方のないことか?

成果が出せない人は、どうしても長時間労働になるのでは?

そうですね。そして「成果が出ていないからもっと長い時間、働かねば」と思い始めてしまったら、
もはやその人がマッキンゼーで成功することはありえないんです。
その発想自体が間違ってるわけですから、間違った方向にいくら努力しても正しい答えにはたどり着けない。

人材育成マネジャーの私の役割とは、成果を出すための方法として
「より長い時間働く」というのとは異なる、別の方法を指南することだったといってもいい。
つまり、成果が出せなくて悩んでいる人に、生産性を高める支援をするのが仕事ということです。

「どう働き方を変えれば、もしくは、どんなスキルを習得すれば、同じ8時間で成果を2から10に上げられるか」と考えるのではなく
「成果が2しかできていなくて申し訳ない。せめて1日13時間働いて、頑張っていることを示そう」
と考えてしまう人がいるってことです。たぶんそれまでの人生で、「頑張るコト」自体が評価されると刷り込まれてしまったんでしょう。

そういう洗脳を解くのも私の役目なんですけど、それがなかなか難しい。
人によっては闇雲に働くことで益々成果がでなくなったりもします。ただ、一生懸命サポートしても
成果が出せずに辞めていく人は存在しますが、少なくとも何の支援もしないで、アウトプットにダメだしをし、
「明日までに仕上げるように」と徹夜を強いるような会社ではありません。あと、ここを辞めたら
人生終わりだとは誰も思っていないということも、大きいかもしれませんけど。